【第2ステージの道筋と狙い】

 第1ステージを通して、近代国家の憲法制定の目的の一つが「基本的な人間の権利」の保障にあることを知った。

第2ステージでは、常識的な人権の発想に根本から反省を加えることを目的としている。

① 「人権」の意味を真剣に問い直す

第2ステージで、「外国人・法人の『人権』」を議論しない。

② 「基本的人権」の類型の意味を問い直す 

社会権の保障は「国家による自由」で、「平等」という意味を真剣に問い直すことも、この第2ステージの課題である。


畑  博行  阪本昌成『憲法フォーラム』
有信堂高文社,  1994,  P70