(3) 暫定予算、補正予算も国会の議決を必要とする
◾️大日本帝国帝国憲法 予算不成立の場合
第71条 帝国議会ニ於テ予算ヲ議定セス又ハ予算成立ニ至ラサルトキハ政府ハ前年度ノ予算ヲ施行スヘシ
◾️財政法
29条、30条
第二十九条 内閣は、次に掲げる場合に限り、予算作成の手続に準じ、補正予算を作成し、これを国会に提出することができる。
一 法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補うほか、予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となつた経費の支出(当該年度において国庫内の移換えにとどまるものを含む。)又は債務の負担を行なうため必要な予算の追加を行なう場合
二 予算作成後に生じた事由に基づいて、予算に追加以外の変更を加える場合
第三十条 内閣は、必要に応じて、一会計年度のうちの一定期間に係る暫定予算を作成し、これを国会に提出することができる。
②暫定予算は、当該年度の予算が成立したときは、失効するものとし、暫定予算に基く支出又はこれに基く債務の負担があるときは、これを当該年度の予算に基いてなしたものとみなす。
https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000034#Mp-Ch_2
◾️第八十八条 すべて皇室財産は、国に属する。すべて皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない。
→ 皇室財政の国会中心主義を規定するもの(本書著者)
◾️憲法89条
第八十九条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
https://laws.e-gov.go.jp/law/321CONSTITUTION
◾️財政法24条
第二十四条 予見し難い予算の不足に充てるため、内閣は、予備費として相当と認める金額を、歳入歳出予算に計上することができる。
https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000034#Mp-Ch_2
畑 博行 阪本昌成『憲法フォーラム』有信堂高文社, 2007, PP 222-238
内:P234
財政
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