📔第 2 章 自然人 第 4 節 不在者の財産管理と失踪宣告制度 3 失踪宣告制度 [失踪宣告の取消しの効果 遡及効の制限(1) 善意でした行為の有効]◆失踪宣告の取消しと財産行為①ーーーNEWTON 合格保証 TLTソフト 司法書士テキスト 1 民法総則
第 2 章 自然人 2025/1/17分
第 4 節 不在者の財産管理と失踪宣告制度
3 失踪宣告制度
[失踪宣告の取消しの効果 遡及効の制限(1) 善意でした行為の有効]
◆失踪宣告の取消しと財産行為①・・・・失踪者甲の相続財産が相続人 AからBに売却された場合「善意」要求対象は。
《判例》(大判S13.2.7)
失踪者は失踪宣告が取り消された が、本来の権利状態 回復できないという不利益をこうむることがある。その場合、AB間の法律行為が契約の場合、その双方が善意でなければならない。→失踪者の利益を重視するの
《有力説》
Aが悪意であっても、 相手方のBが善意であればBは有効に権利を取得できる。→取引の相手方の利益を重視する
☆判例(大判S13.2.7)
○失踪者Cの相続財産が、悪意の相続人Aから善意のB、悪意のDと譲渡された事案
1.失踪宣告後相続人となった者が相続財産を処分した場合、その契約が宣告取消しにかかわらず効力を有するには、 契約当事者が善意であったことを要する。
2.抹消請求はCからDに対するものを認めた。
❏ 判例は、善意を要するのは最初の財産処分の契約当事者双方であるのか、どの段階の契約者双方に善意を要するのかについて明確にしていない。
〔keyword〕
善意 相手方
*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*
ニュートン司法書士合格対策チーム 編著『NEWTON 合格保証 TLTソフト 司法書士テキスト 1 民法総則』NEWTON, 2008, P56