第 2 章 自然人 2025/1/30分
第 4 節 不在者の財産管理と失踪宣告制度
TESTING
「正しい」なら◯、「誤り」なら☓で答えて下さい。
12. (H18-5)
13. (H18-5)
14. (H18-5)
12.13.14 共
Aが失踪宣告を受け、Aの妻BがAの土地を相続した。〔中略〕その後、Aが生存する事が明らかになったので失踪宣告が取消された。
12.〔前略〕〔中略〕← 妻Bは相続した土地をCに売却した。
・BがCに土地を売却した時、BはAの生存について悪意であった。
・Cが善意であっても、Aの失踪宣告の取消しによりCは、当該土地の所有権を失う。
答え ◯
13.〔前略〕〔中略〕← 妻Bは相続した土地をCに売却した。
・BがCに土地を転売した時、BとCが共に悪意であった。
・CがDに土地を転売した時、DがAの存在について善意であったとしてもAの失踪宣告の取消しによって、Dは土地の所有権を失う。
答え ◯
14.〔前略〕〔中略〕← 妻Bは相続した土地をCに売却した。
・BがCに土地を売却した際に、BとCがともにAの存在に善意であった。
・CがAの存在について悪意であるDに転売した時、Aの失踪宣告の取消しによって、Dは土地の所有権を失う。
答え ☓
*こうしてみると、最初の取引時の善意、悪意が所有権についての有効、無効が決定されているのがわかる。
〔判例〕
大判S13.2.7
【必須項目20】参考
民法32条1項後段
(失踪の宣告の取消し)
第三十二条 失踪者が生存すること又は前条に規定する時と異なる時に死亡したことの証明があったときは、家庭裁判所は、本人又は利害関係人の請求により、失踪の宣告を取り消さなければならない。この場合において、その取消しは、失踪の宣告後その取消し前に善意でした行為の効力に影響を及ぼさない。
https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089
〔keyword〕
双方善意 双方悪意 片方善意
転得者の善意 悪意
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ニュートン司法書士合格対策チーム 編著『NEWTON 合格保証 TLTソフト 司法書士テキスト 1 民法総則』NEWTON, 2008, P64