🏢 NHK受信料問題に関する弁護士発言と制度改善についての要望
首相官邸 御中
総務省 御中
拝啓 平素より国民生活のために御尽力くださり、感謝申し上げます。
このたび、弁護士である福永活也氏がSNS・YouTube上で発信した「NHK受信料不払い」に関する見解について、国民の一人として強い懸念を抱き、ご報告と要望を申し上げます。
1. 福永弁護士の発言の内容と問題点
同弁護士は配信において、NHK受信料不払いに伴う法的リスクを
受信料そのもの、
割増金(2倍が上限だが必ずしも請求されない)、延滞利息(1期あたり2%)、
支払督促の手数料(わずかで請求されない場合もある)
に限られると述べ、「不払いリスクは大したことがない」と受け止められる発信を行いました。さらに「市民の抗議行動として不払いは十分あり得る」と強調しています。
しかし、これは専門家としての社会的影響力を考えた場合、一面的かつ誤解を招きかねない発言です。受信契約は放送法64条に基づく義務であり、最高裁判決でも合憲性が確認されています。国民に「不払いでも問題ない」と錯覚させることは、法秩序と公共放送制度への信頼を損ないます。
2. NHK側の立場の予測
これに対し、NHK側からすれば以下のような見解になることが予想されます。
受信料は国民の自由契約ではなく、法に基づく義務である。
不払いは個人の抗議活動ではなく、法的義務違反にあたる。
公共放送の維持は全国民の負担によって支えられており、不払いは制度全体を危うくする。
このように、弁護士の発言とNHKの立場は全く噛み合わず、国民は混乱します。
3. 制度的課題と要望
現行の弁護士法や弁護士会の規律は、SNSやYouTubeなどの新しい発信形態を十分に想定していません。そのため、弁護士が配信で不正確な法解釈を「断定的に」示した場合でも懲戒処分に至らないケースが目立ちます。
つきましては、以下の点について制度改善を要望いたします。
1. 弁護士のSNS・YouTube発信に関する品位保持義務の明文化
(弁護士法または職務基本規程の改正等を含む)
2. 公共放送制度に関する法教育・周知の強化
国民が正しい法的リスクを理解できるように、総務省やNHKによるわかりやすい広報を行うこと。
3. 誤情報拡散の抑止策の検討
弁護士や専門家による不正確な情報発信が、国民に重大な誤解を与えた場合の責任の在り方を整理すること。
結び
市民が制度に抗議の声をあげる自由は尊重されるべきですが、誤った法解釈に基づく運動は、国民生活に混乱をもたらし、公共放送制度の安定を脅かします。
ぜひとも今後の法制度・規律の改善において、上記の課題をご検討いただきたく、お願い申し上げます。
〔当該問題のXへの投稿〕
https://x.com/fukunagakatsuya/status/1965917198205202578?t=BkNBVa2auRTHvEk1HeDUBw&s=19
令和7年9月11日
ASADA Misuzu
浅田美鈴